血液サラサラにする飲み物

身体の血液サラサラにする飲み物


お茶

お茶には緑茶や麦茶、ウーロン茶などがあり、それぞれに血液をサラサラにする効果がありますが、中でも特に緑茶は健康茶として一番評価が高いです。


緑茶には渋み成分のカテキンが豊富に含まれています。


このカテキンはポリフェノールの一種で抗酸化作用があり血液中のコレステロールの増加を防ぎ、血中に存在する脂質の値を正常にする働きがあります。


緑茶よりも健康作用は劣りますがウーロン茶や麦茶にもそれぞれ血液をサラサラにする働きがあります。


ウーロン茶に含まれる”ウーロン茶ポリフェノール”は血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用があります。



麦茶


麦茶の血液サラサラ効果は緑茶やウーロン茶よりも優れており、この中では1番です。


麦茶の原料の大麦を煎る過程で発生するピラジンという物質が血小板凝集をおさえる作用があり赤血球の流れを良くする働きがあります。


血液サラサラにする飲み物には水が入ると思っている人がいるかもしれませんが、水に血液サラサラ効果がある場合は限られています。


運動後やサウナなどで大量に汗をかき、身体中の水分が減っている場合の血液ドロドロにはサラサラ効果を発揮しますが、それ以外の場面では水を飲んだ程度で血液がサラサラになることはありません。



ワインやビール


ワインは白ワインよりポリフェノールが豊富な赤ワインに血液サラサラ効果があります。


ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、血液中の活性酸素を除去してくれます。


またカリウムが豊富に含まれており高血圧を予防し改善してくれます。


ビールの主な原料である麦芽にはレシチンが豊富に含まれており、脳の毛細血管の血流を良くしてくれ、また脳細胞の老化を予防します。


その他にビールにはビタミンB群(葉酸など)や各種ミネラルが豊富に含まれており、栄養バランスに優れています。


特に葉酸は新しい赤血球を生成するのに欠かせません。


アルコールが苦手な方は、ビールやワインなどを料理に使いアルコールを抜きましょう。


全ての飲み物にいえることですが、飲みすぎは身体に毒です。


緑茶にはカフェインが豊富に含まれ、とりすぎは健康に良くありません。


ウーロン茶は飲みすぎると胃を荒らします。


ビールやワインもアルコールが含まれているので飲みすぎは身体に良くありません。


これらの飲み物ドリンクを上手に日々の生活に取り入れて血液サラサラにしましょう。





           

血液サラサラにする食べ物

血がさらさらになる食べ物は、下記のようなものがあります。

これらの食べ物は効果が高いという意味で他の食べ物では効果がないということはありません。

バランスのよい和食中心の食生活を心がけることです。
大豆製品

大豆にはビタミンB群、各種ミネラルなどが豊富に含まれています。また、特有の成分「大豆サポニン」は、血中コレステロール値を下げ、血栓ができるのを防止する作用が知られています。

納豆

納豆は大豆製品のひとつですが、他の大豆製品の有効な成分に加え「ナットウキナーゼ」という納豆特有の成分を持っています。「ナットウキナーゼ」は、血液サラサラに対する効果が高く、血栓を溶かす作用が薬に匹敵するほど強いといわれています。

ヨーグルト

ヨーグルトは乳製品ですが、タンパク質や脂肪を分解してあるので、牛乳より消化吸収がよい食品です。腸内の乳酸菌がコレステロールを排出するため血液サラサラに効果があることがわかっています。

タマネギ・らっきょう
タマネギやラッキョウの成分「アリシン」には、血小板の凝集抑制作用があり血液サラサラに効果を発揮します。また、血液中の脂質を減らし、糖尿病、高血圧、動脈硬化の予防にもなります。

にんにく

にんにくには、「アホエン」という独特の成分があります。にんにくを100℃以上で過熱すると、「アリシン」が「アホエン」に変化し、血栓防止やコレステロールの抑制などの効果が認められています。

緑黄色野菜

食物繊維が豊富に含まれているためとりすぎた脂肪や有害物質を腸で吸収してくれます。摂取する野菜の種類によって成分は異なりますが、総じてビタミン、ミネラルが豊富で細胞を活性化してくれます。

ねぎ・わけぎ

ねぎの白い部分には、イオウ化合物の硫化アリルが含まれ、血液サラサラ効果が期待できます。また、緑の葉の部分には、ビタミンCやβカロテンが含まれています。

しょうが

しょうがには、ポリフェノールの1種、ショウガオールという成分が含まれています。これには、抗酸化作用、血行促進作用などがあり血液サラサラに抜群の効果をもたらします。

梅干し

クエン酸が梅干しのすっぱさの元です。クエン酸は、体に吸収されにくい鉄やカルシウムなどの脂溶性のミネラルを水溶性に変えて吸収効率を高めます。また、他にも強力な殺菌作用や血液サラサラ効果なども期待できます。

きのこ類

きのこ類は、共通して食物繊維が豊富で、低エネルギーです。食物繊維の特徴であるコレステロールの排泄などの働きがあり、免疫力を高めるβグルカンなどの成分も含まれています。

海藻類

ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。特にぬるぬるした部分に含まれる水溶性食物繊維は、腸内でコレステロールと結びついて便として排出さらます。低エネルギーの食品なのでカロリーを気にせずたくさん食べられるのでダイエットにもよいでしょう。
 
 
 
           

ドロドロ血液と生活習慣病:肥満(内臓脂肪の蓄積)

最近は体脂肪計の普及により健康管理に体重だけでなく体脂肪を気にする人が増えてきました。それだけ肥満があらゆる生活習慣病の原因になる事が普及してきた事でもあると思います。

肥満は大きく分けて「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」があります。「皮下脂肪型肥満」は女性に多く見られる肥満で下半身に脂肪がつきやすくなります。

 肥満で注意したいのは、内臓の周りに脂肪がついてお腹がぽっこり出る「内臓脂肪型肥満」で、これは男性に多く見られます。

内臓脂肪は通常の体重測定ではわかりにくく、体重や体脂肪が正常の範囲内でも生活習慣病にかかりやすくなってしまいます。日本人の場合、欧米人に比べて内臓脂肪が少し蓄積した段階でも糖尿病や高脂血症、高血圧症などの生活習慣病にかかりやすいことがわかっています。

 内臓脂肪が多くなると、脂肪細胞からさまざまな物質が分泌されインスリンの働きが悪くなります。

インスリンとは膵臓から分泌されるホルモンで、ブドウ糖を細胞に取り込む働きがあります。インスリンの働きが悪くなり通常のインスリン量で血液中のブドウ糖が細胞に取り込めなくなることを「インスリン抵抗性」といいます。

 この状態になると、膵臓はインスリンの分泌量を増やしてブドウ糖を処理しようとします。

このように血液中のインスリン濃度が高い状態を「高インスリン血症」といいます。高インスリン血症は、高血圧、高中性脂肪血症、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を促進してしまいます。

 このような状態を改善するには、食事や運動など生活習慣を見直す必要があります。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて減りやすく、内臓脂肪が減少するとインスリン抵抗性も改善されていきます。





               

ドロドロ血液と生活習慣病:糖尿病

 糖尿病とは血液中のブドウ糖の量が多くなった状態をいいます。通常血糖値は膵臓から分泌されるインスリンによって調節されていますが、これに何らかの支障が生じると血糖値が上昇してしまいます。

 糖尿病は大きく分類すると、先天的またはウイルス感染などが原因でインスリンがまったく分泌されなくなるⅠ型糖尿病と、インスリンは分泌されているが効き目が悪くなるⅡ型糖尿病に分類されます。

日本人に多い糖尿病はⅡ型糖尿病で、主に過食や運動不足、ストレス、肥満などが原因で起こり、糖尿病の95%を占めています。肥満になるとインスリンの効き目が悪くなりますが、はじめのうちは膵臓がたくさんのインスリンを分泌し血糖を細胞に取り込ませようとします。

しかし膵臓が疲れてくると、インスリンの分泌量が減って糖尿病が起こってしまうのです。Ⅱ型糖尿病の人は糖尿病が起こる前に高インスリン血症によって、しばしば高血圧や肥満、高中性脂肪血症などを合併しています。

 健康な人の赤血球には柔軟性があるため、細い毛細血管も伸びたり縮んだりしながら通過する事ができます。

糖尿病になると血小板の凝集が起こりやすくなるほか、赤血球同士もくっつきやすくなるので、細い血管を通り抜ける事ができなくなります。

こうなると毛細血管が集まってできている目の網膜や腎臓のほか、手足の末端に血液が行き渡らなくなるため、失明したり、足の切断を余儀なくされたり、人工透析をしなければならなくなります。

 糖尿病では血中中性脂肪値や血圧が高くなりやすく、血管の内皮細胞を傷つけるために、心臓の冠状動脈や脳の大動脈など大きな血管に動脈硬化を起こします。

糖尿病の人の動脈硬化の進む速度は、普通の人よりも10年早くなるといわれています。さらに高血圧や高脂血症を合併していると20年も早くなるといわれています。





             

ドロドロ血液と生活習慣病:高脂血症

血液がドロドロになる主な原因は、脂質などの過剰摂取により血液中に脂肪が多くあふれているためです。

このように血液中に脂肪があふれている状態を高脂血症といいます。高脂血症は大きく分けて「高コレステロール血症」と「高中性脂肪血症」があります。

いずれも血液中の過剰な脂肪分が血管に付着し動脈硬化を引き起こすとして注目されています。



 高コレステロール血症

 最近の健康ブームによりコレステロールは不健康の主役として扱われえています。しかしながら本来コレステロールは、体の中の約60兆個の細胞を造ったり、ホルモンの生成に関与する大切な脂肪分なのです。
 
コレステロールにはLDLとHDLと呼ばれるものがあります。LDLコレステロールは増えすぎると血管壁に蓄積して動脈硬化を起こすため、「悪玉コレステロール」と呼ばれています。特に喫煙や化学物質により酸化されたLDLコレステロールは血管壁に付着しやすくなり、動脈硬化を引き起こす引き金になります。

一方、HDLコレステロールは血管壁にたまったLDLを肝臓に運ぶ役割を果たしています。つまりHDLは血管の掃除屋であり、そのため「善玉コレステロール」と呼ばれています。このようにコレステロールすべてが悪者ではなく、体の健康を守る上で大切なコレステロールもあるのです。




 高中性脂肪血症

 コレステロールと同様に血液をドロドロにする脂肪分に中性脂肪があります。中性脂肪は以前はコレステロールほど動脈硬化に関与しないと考えられていましたが、最近中性脂肪が動脈硬化を進めるメカニズムが解明されてきました。特に日本人の心筋梗塞の原因の多くは中性脂肪だと考えられています。

 中性脂肪はグリセロールに3つの脂肪酸がついた構造になっており、体内では脂肪酸とグリセロールに分解されたり、また合成されたりという代謝を繰り返しています。また食事や運動などの生活習慣でも体内の中性脂肪量は増減します。

 血液中には血管壁に付着したコレステロールを除去する善玉コレステロール(HDL)が存在しますが、中性脂肪が増えるとこの善玉コレステロールが減少することがわかっています。つまり動脈硬化の原因となる中性脂肪が増え動脈を掃除する善玉コレステロールが減るという悪循環が起こり、ますます動脈硬化が進んでしまうのです。